水道水源林の管理

森林の機能

森林の遊歩道

一般的に、森林には、さまざまな機能がありますが、豊かな森林によって雨水が地中に貯まり、時間をかけてゆっくり流出させるという「水源涵養(かんよう)機能があります。このことから、森林は“緑のダム”とも呼ばれ、洪水や渇水を和らげ、安定した水の流れを確保してくれます。

また、森林が根を張っているところでは、土砂の移動を抑えるので、土砂崩れなどが起きにくくなるという「土砂流出防止機能」も兼ね備えております。さらに、落ち葉や枯れ枝などが積層している森林では、大雨が降っても表面の土が流されることがなく、川やダムに土砂が流出することを防いでくれます。これ以外にも、森林には「水質浄化機能」もあり、 雨水は森林の土に染み込んでいくと大気中の塵や大気汚染物質などが取り除かれて、きれいな地下水となっていきます。このことから、森林は“天然の浄水場”とも言われています。

東京都が管理する水道水源林

東京水道局が管理する水道水源林は、約30パーセントが人工林で、約70パーセントは天然林という比率です。主な樹種としては、

  • スギ
  • ブナ
  • ミズナラ
  • シオジ
  • ヒノキ
  • カラマツ
  • ツガ

などが挙げられます。

多摩川の上流域に広がる東京水道水源林は、奥多摩湖とも呼ばれる小河内貯水池(東京の水ガメ)の保全が目的となっています。人工林では森林のタイプごとに、生育途中の各段階で様々な手入れをしていきます。天然林では、できるだけ人の手を加えず、自然な形で安定した森林づくりを行なっています。また、民有地のスギやヒノキなどの人工林は、林業の衰退に伴って、手入れが行き届かない森林も多く存在しています。東京都水道局は、2002年より、ボランティアを主体とした「多摩川水源森林隊」を発足して、地ごしらえや 植栽(しょくさい)、下刈り、 間伐(かんばつ)と 枝打ちなどの森林保全活動を展開しています。

東京都の水道水源林は、西多摩郡奥多摩町を中心として、東西に約31km、南北に約20kmにわたっており、その中には、「水源地ふれあいのみち」が整備されています。ここでは、森林の働きを実体験してもらえるように、水源地の散策や動植物の観察もできるようになっています。

このように東京都では、水源地の管理に努めています。せっかくおいしい水ができても、貯水槽で水の鮮度が低下してはもったいないので、ビルやマンションで貯水槽を設置されているところは、どうぞ直結給水工事をご検討ください。オオサキは、直結給水工事を通じて、東京都の美味しい水を各家庭に届けられるように貢献しています。

  • 個人のお客様向けのサービスについて
  • マンションの管理組合のお客様向けのサービスについて
  • ビル・マンションのオーナーのお客様向けのサービスについて
ページのトップへ